髪を育てるための環境整備

外用薬は、内服薬と併用することでお互いの効果を高めることが出来ます。

抜け毛を予防し発毛を促したとしても、頭皮の環境が劣悪だり、血管が衰え頭皮への栄養が滞っていたりすると、髪は十分に成長できません。

「フケ」「痒み」「ベタつき」頭皮トラブル解消法

これらはマラセチア菌という常在菌、つまり「カビ」が原因です。皮脂や汗をエサに増殖し、様々な頭皮トラブルを引き起こします。

夏場に頭皮の痒みや髪のベタつきを感じる人が多い理由は、蒸れたり汗をかいたりすることでカビが異常繁殖し炎症を起こしてしまうせいなのです。

実は、いつものシャンプーが逆効果

頭皮を清潔に保つことが最重要ですが、市販シャンプーは洗浄力が強すぎるため、必要以上に皮脂を洗い流してしまい、再び皮脂が過剰に分泌され、頭皮トラブルの悪化や抜け毛を招いてしまいます。

血管や細胞の衰えによる「髪の栄養不足」解消法

フケや痒みなどの頭皮トラブルは特にないのにも関わらず、抜け毛が増えている場合は、頭皮の血管や細胞が弱っている可能性が高いです。

見た目には髪の成長を妨げる環境でなくても、発毛や育毛に欠かせない栄養が滞っていることによりヘアサイクルが短縮されてしまっているのです。

抜け毛を減らしても髪は成長しない

喫煙や飲酒などの生活習慣、加齢になどで血管が衰え血流が悪い状態の場合、髪の生成に欠かせない成分が頭皮まで十分に到達できず、毛乳頭細胞の活性が失われてしまうため根本の改善には至りません。

ミノキシジルには「外用薬」と「内服薬」の2種類がありますが、血管拡張作用を持つ内服薬は、めまいや頭痛などの副作用が頻発するため外用薬をピンポイントで使用する方が多いです。

治療を始める前に知っておきたい「初期脱毛」

AGA治療薬を使い始めた頃に一時的に抜け毛が増える現象を「初期脱毛」と言います。

薄毛治療のために抜け毛が増えるなんて恐ろしい・・・
と思いますが、健康な髪が生えてくるためには、休止期の髪が残っている毛根を空けなければいけません。

初期脱毛は治療が起動に乗り始めたサイン

ヘアサイクルが正常に戻ると、休止期の髪の下に新たに成長期の髪が生えてきます。この時の脱毛は髪が生えるサインなのです。

ヘアサイクルや抜け毛のメカニズムについて詳細はこちら

この初期脱毛に驚き、治療をやめてしまうと正常に戻りかけたヘアサイクルは再び乱れ、新たな髪もすぐに休止期に入ってしまいます。急に抜け毛が増え、不安になっても決して中断せず継続しましょう。

初期脱毛	フィナステリド	ミノキシジル
始まるまで	1ヶ月～	10日～1ヶ月
起こる可能性	起こる人は少ない	起こる人が殆ど

発毛を促進する攻めのAGA治療薬「ミノキシジル」は、抜け毛を防ぐ守りの「フィナステリド」よりも初期脱毛を起こす確率が高いです。

脱毛期間は、AGAの進行度により異なり「2週間～3ヶ月」と個人差が大きく、症状が軽度であれは初期脱毛が起こらない場合もあります。